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缶、ビン、ペットボトルについて

昔、魔法瓶の内瓶はガラスでした。行楽に持参した際に誤ってぶつけたり落としたりすれば、内瓶が割れたものです。時代が変わって今はステンレス製が主流になり、扱いが楽になりました。ある時、「ステンレス魔法瓶」という言葉が気になりました。ステンレスは金属なので、「瓶はおかしいのでは?」―ふと疑問がわきました。ところが調べてみると、本来、瓶はガラスを意味しないことが分かりました。

ゴミの収集で「缶、ビン、ペットボトル」と言えば「金属、ガラス、プラスチック」の分別を目的としていると思います。缶はスチール缶、アルミ缶、一斗缶、ドラム缶というように現代では金属製のものを指すのが一般的です。瓶は、ひらがなやカタカナ表記で「びん、ビン」として、ビールびん、ビン詰めなどガラス製のものを指すのが一般的です。またペットボトル(PETボトル)はプラスチック(ポリエチレンテレフタレート)で作ったボトルを意味しています。(余談ですが英語でbottleは日本語の瓶のことです。)

これら缶、瓶の意味は、本来、土器に通じており、金属、ガラス、プラスチックという意味ではありませんでした。現代でも陶製茶缶や、土瓶など、陶製の缶や瓶があります。またプラスチック製のバッカン、鉄瓶のような使われ方もあることから、缶、ビンの素材には、土、金属、プラスチックがあることになります。ちなみに、同じく土器に通じる陶は陶器のみを表すように思います。

ところで、自治体によっては「缶・びん・ペットボトルを一つの袋にまとめて出してください。」というように取り扱っています。これは缶、ビン、ペットボトルの本源的な同質性と、併せ持つ多様性が表面化したような大変興味深いことだと思います。

結局、対象物の進化に沿って呼称も変化していくということなのでしょう。そして、この進化と変化の関係で、冒頭のような意識の修正、知識・感覚の変動(知殻変動とでも呼ぶべきか)が起こるのでしょう。

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