1. 大文字山登山口

大文字五山送り火:大文字山登山口

京都市左京区にある銀閣寺の近くから登る大文字山。西の山面に大文字五山送り火の火床があり、この山は何百年もの間、送り火を燃やし続けている京都にとって大切な山です。この大文字山に登る方は多く、火床を見て、山頂まで行き、休憩して引き返して来て、2時間くらいの、山歩きだと思います。慣れた人が、往復だけを意識して歩けば、1時間ともおっしゃるのですが、ゆっくり登ってゆっくり降りてくることをおすすめしたいものです。

大文字五山送り火:大文字山登山口を紹介
説明 写真
私もほどほどに長く京都に住んでいますが、大文字山に登るのははじめての経験です。JR京都駅から洛バスという観光用の周回バスが出ていますので、今回は、その洛バス100番に乗りました。東山三十三間堂から、清水寺の側を通って祇園、八坂神社へ。さらに平安神宮、南禅寺の側を通って銀閣寺まで行く値打ちのある路線なのです。  JR京都駅ビル 洛バスとバス乗り場。後ろは、京都タワービル
銀閣寺前バス停の背後には、日本画家、橋本関雪さんの記念館があります。ここでバスを降りて、にぎやかな通りを、銀閣寺を目指して歩きます。ちょうど、銀閣寺の鳥瞰図がある入り口前から、左方向に曲がる必要があります。入館しなければ、観音殿、銀閣を目にすることはできませんが、写真だけ掲載してあります。 銀閣寺前バス停 銀閣寺入り口に向かうにぎやかな通り 観音殿銀閣
銀閣寺入り口に向かうにぎやかな通り 鳥瞰図がある、銀閣寺入り口付近
銀閣寺の入り口手前を左に曲がると、突き当たりに八神社の鳥居が見えます。その鳥居をくぐらずに、右に曲がります。そのまま、道なりに進むと、写真の通り、「供養」と赤い字で書かれた、看板の前にたどりつきます。 銀閣寺入り口手前から左に曲がる道 八神社の鳥居 鳥居をくぐらず右折
道なりにまっすぐ。突き当たりに看板あり。 看板の矢印に従いさらに右折
供養と書かれた、看板まで来ると、矢印の指し示す方向(右)に折れて、さらに進みます。ここまで来ると、もう山道になりますので、あとは道なりに進めば、大文字火床まで登ってゆくことができます。しかし、ここに掲載した看板の文字を読んでみて下さい。もう少し、京都の歴史をひもといて見たくなりませんでしょうか。実際にこの看板をしっかり読んでから、山を登ってゆく必要があると思います。 大文字山が陣没者が多数眠る地であることを説明する看板大文字送り火の起源について説明する看板
地面は砂利に変わり、周りも木が茂っており、山道らしくなってきました。このあたりから火床付近まで、銀閣寺山国有林として、文化財修復のために、林野庁が森を管理しているようです。 砂利道で山らしい道 林野庁の銀閣寺山国有林について説明する看板 続く山道 続く山道
道を進むと、石仏とともにある、水汲み場の横を通りかかります。この水は、中尾山城跡付近から流れている旨記された看板があり、ワンカップのコップなどが用意されて、喉を潤すことができます。山歩きの方が、「飲めまっせ」と教えてくれました。名水なのだそうです。 脇に川が流れる山道 脇に川が流れる山道 弘法大師と書かれたお地蔵さんと、名水
続く山道 続く山道
もうしばらく進むと、山火事注意と書かれた、横幕が見えてきます。ここが大文字山の実質的な登り口といえます。 山火事注意の横幕のある登山口 木の橋を渡れば、すぐに登りです。
登山口付近の少し先には、リフトの小屋があります。ワイヤーの束ねられたロープが山間に向かって張られています。このリフトをつかって、火床まで護摩木などを運ぶのでしょう。この先の登山途中にも何度か、このリフトのワイヤーを目にすることになります。 橋を渡らず少し寄り道 リフトの保守用の小屋か? リフトの設備
山間に続くワイヤーロープ ワイヤーロープと小屋