1. 岩戸山の山建・第一番

岩戸山の山建2007・第一番

2007年7月12日早朝。岩戸山の山建ての紹介です。岩戸山は京都市下京区新町通仏光寺下ル岩戸山町にあります。長刀鉾などから後れること一日。7月11日から山建て作業を始めた岩戸山を翌朝に訪れました。鉾を建てることを鉾建てと言い、山を建てることを山建てと言うのだと思います。岩戸山は山ですから、山建ての取材となります。

あるいてゆこう岩戸山
説明 写真
四条通から新町通を下がり綾小路と仏光寺通を越えると、岩戸山の山建て場所に到着しました。実はこの場所は京料理 木乃婦(きのぶ)さんのすぐ近くなのでした。それはさておき、まずは道路の真ん中に鉾の要となる車軸を支える梁材が置いてありました。岩戸山にたどり着いた途端に雨がぽつぽつと降って来ました。 2007年7月12日早朝。木乃婦さんの近くの岩戸山山建て場所 道の真ん中に置かれた柱
岩戸山の骨組みは、ある程度組み上がっており、四本の柱は正しく礎石の上に立っていました。実は岩戸山の礎石にはプラス2箇所の固定用柱を立てるための、礎石が無いのです。真松を立てる際にどのような工程を経るのか調査が必要です。 礎石の上に立つ岩戸山 礎石の上に立つ岩戸山
隣接した建物の軒下に、山完成時に囲うための格子や、曳山の車輪を取り付けるための車軸が置かれています。また、その側には、山に上るための外部階段の組み立て材料等も準備されていました。 車軸などが置かれています。 外部階段の組み立て材料等が置かれています。
岩戸山の南側に回って見ると、木の踏み台のようなもの二つの間に丸みを帯びた細めの材木を渡して縄で縛ってありました。勝手な想像ですが、ここを支点にして山を傾けて真松を差し込むように思います。もう一度山を回り込んで北東角の小さい礎石を見ました。これは何の役割があるのでしょう。 南側から見た岩戸山 北東角の礎石