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酒かがみを開くこと。鏡開き。

新年会などで舞台に上った数名で、酒だるのふたを木槌で割って、たる酒を参加者に振る舞うことをいう。酒だるのふたが薄平たいものであり、銅鏡などの鏡の形に似ていることから、酒だるのふたそのものを鏡とも呼ぶらしい。その鏡を割り開くことから鏡開きと呼ばれるが、お正月の鏡餅を下げることを想起させる。ところで酒だるのふたが割り取られた後、満たされた酒が目に見えることとなり、その満たされた水面は真の鑑(かがみ)をなす。ふたを割り取ることで真の酒かがみが開かれ、その酒かがみを宴席で振る舞うことで、それぞれの杯には、その酒かがみが移し取られ、飲み干されてゆくことを思えば、これはまさに鏡開きと呼ぶに相応しいのではないだろうか。

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