1. 鯉山の風景・第二番

鯉山の風景・第二番

鯉山の紹介です。鯉山の懸装品はホメロス作といわれる古代ギリシア長編叙事詩イリアスの場面を織り上げた16世紀のベルギー製として水引、前懸、胴懸、見送は全て重要文化財指定なのだそうです。また登竜門の木彫の鯉は八幡山のつがいの鳩と同じく伝説的彫刻家、左甚五郎の作とされています。

あるいてゆこう鯉山
鯉山の説明 鯉山の写真
鯉山を見学するために室町通から路地の入り口を奥へ進むと鯉山の収蔵庫がありました。そして重要文化財の毛織物が展示されている飾り席に到着です。 鯉山土蔵の入り口 鯉山の飾り席
鯉山に鳥居のある理由は山上に八坂神社の小祠を頂き素戔鳴尊を祀っているからだそうです。あの山上の山洞の中に小祠が据えられます。宵山の鯉山を訪ねると「重要文化財の美術館」を無料で観覧できるとあって見学者が多いように思います。 鯉山に飾られるお社 鯉山の角金具
確かに鯉山の木彫りの鯉は大変立派なものです。鯉の躍動感や波の立体的な表現の妙技に感嘆します。製作期間としても相当かかるように思います。鯉山の飾り席に満足して再び人の流れの絶えない路地を取って返します。 お社の横に左甚五郎の鯉 鯉山に通じる路地
日の暮れた祭の夜を照らし出す鯉山提灯の明かりの下、家族や恋人の姿が多く見受けられます。 鯉山の提灯 夜の鯉山駒形提灯
夜にも人の波の中にある鯉山です。駒形提灯に灯が点ると山が照らし出されて風情があります。宵山には宵山用の鳥居が山上に立てられています。巡行本番では先ほど飾り席に展示されていた本番用の鳥居と共に、八坂神社の小祠と左甚五郎の鯉が飾られます。 人で賑わう夜の鯉山 駒形提灯に照らし出される鯉山