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持ちつ持たれつ

凭(もた)れるとは体重を預けること。体重を預けているのは自分自身であるのに、「持たれる」が転じた言葉とされる。「持たれる」とは、例えば「腕を持たれる」のように、相手に引っ張られるような意味であり、「持たれる」ことによって自分の力と相手の力が均衡するような結果をもたらす。少なくとも一方的に体重を預ける意味ではない。故に「持たれる」とは「持つ」ことにも通じるように思われ、結果として「持ちつ持たれつ」に導かれる。一方的な享受ではなく、相互依存の関係が持ちつ持たれつの関係である。しかし世の中には「凭れる」の意味のように、一方的に体重を預けてくるような無責任な態度の人もいる。それを受けとめることは、自己の権利が一方的に侵害されることを見過ごすことのように思われる。自立。自律の自覚のある人同士が助け合うことが「持ちつ持たれつ」のはずである。しかし赤ちゃんや子どものように成長過程にある人。そしてお年寄り、体の不自由な人、体力の衰えてくる人を支えることは、いつか来た道、いつかたどる道、たどるかもしれない道にある人を支えることは自分自身にとって、一方的に与えるだけの行為ではなく、社会的で、時間の幅のある「持ちつ持たれつ」の関係を意味するとも思える。ならば権利侵害と相互依存の区別はどのように付ければよいだろうか。そこでは、やはり直きに従うことが重要と思われる。

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