1. ストッケ・エクスプローリー

ストッケ エクスプローリー

ある日、仕事で銀行に行き、順番を待っていました。そこに、何とも存在感のある洗練されたベビーカーを押した女性が登場しました。私は新鮮な驚きをもって、そのフォルムを眺めましたが、行員の方もカウンターの内側で、登場した乗り物について、ささやきあっているようでした。

そのベビーカーこそ、ストッケ エクスプローリーでした。思わず、「STOKKE」とスペルをメモをしました。インターネットで調べたので、その名がわかったのですが、ノルウェーの会社STOKKEのベビーカーだそうです。

私の子供は、もうベビーカーに乗る時期を済んでいます。当時、私が子供のために購入したベビーカーは、アップリカの製品でした。子供のために少しでも良い物をと選びました。今、このエクスプローリーについて家で妻と語りあったところでは、当時このベビーカーがあれば、購入したかもしれないというコメントがありました。購入するためには15万円~20万円はかかりそうです。子供ができた時は、うれしさで頭がいっぱいで、かけがえのない大切な我が子のためならと、出せない金額ではないように思えてきます。

しかし、あまりにもかっこいいベビーカー。注目度抜群ですが、それは私の考えでは子供というよりは、妻や自分のために買いたいと感じるものです。生まれてきた子供の世話を一から始めなければならない不安もあり、女性なら出産後の精神的な不安定さもあると思います。そういう妻に(私も含めて)何か子育てが楽しくなるアイテムを用意しようと、それは当事者としてそんな風に考えてしまうかなあと、思いました。

冷静に考えると、あまりに高い買い物なので、それなら、デジタルビデオカメラが買えるとか、学資に残しておくべきだとか、その時期を済んで見れば、自分で反省することになるでしょう。しかし、そういう一点豪華主義も、時には必要だと思います。胸に手をあてて、悩んでいる方が多いと思います。すばらしいベビーカーです。