1. 電車の手すり

電車の手すり

電車の手すり

私は、電車に乗るたびに思うのですが、たいていの人は、端っこの席に座ります。私もそうですが、端っこに座ると、あまり気を遣わなくて済むからです。さて、その端っこの席は、電車の手すりがあります。頭上の荷物台まで続く、メッキが施された、手すりが。あの手すりは、肘掛け部分の曲線があり、溶接による接合部分があります。しかし、その表面処理は、どの電車に乗っても、思いますが、なめらかです。明らかに鉄のパイプを溶接しているのに、溶接のでこぼこがなく、きわめてなめらかな曲線に光り輝くメッキ処理が施されています。それが、座席ごとに、幾本も、並んでいるのです。あの溶接とメッキ処理は、職人技だと思います。