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更に

新たに。「新しく実行することとして」という意味を表す。

「更」は古いものが新しいものに置き換わることを表すため、「直前に説明している話があれば確定して、新たに○○です。」という趣旨となる。

(例)餃子にポン酢をかけて、更にお酢をかける。 = 餃子にポン酢をかける。(確定)、新たにお酢をかける。

餃子にポン酢をかけて、新たにお酢をかけるとき、その実行者の視点では、ポン酢をかけ終えた時点で、まずそれは済んだことであり、その作業についての意識を消して、新たにお酢をかけることに集中します。その意識の移り変わる様、更新される様を「更に」と言います。それは気持ちが「さら」=「新しく」なることを意味しています。またポン酢がかかった餃子の現状が失われて、新たにお酢がかかる状態になることを表しています。しかしその作業の目撃者にとっては、ポン酢をかけた後、続けてお酢をかける様を見ることになります。そのため、「加えて」や「重ねて」という意味に理解されます。

(例)あの人は更にきれいになった。 =あの人は新たにきれいになった。

もともときれいな人が、新たにきれいになれば、ますますきれいになったことを意味します。ゆえに程度が増す意味にも理解されます。これは本来、古い状態を前提としながら、それを捨てて新しく物事が起こる様を表しています。

(例)あの人は美男子で背も高く、さらに知的で心優しい。 = あの人は美男子で背も高い。(確定)新たに知的で心優しい。

ある男性を評して、まず美男子で背が高いことを意識に上らせた話者が、その意識を更新して、別の特徴としての知的で心優しい性質も意識に上らせた状態。これはしゃべることで、脳に、ある男性の特徴の記憶を呼び出し、続けて新たに別の特徴の記憶を呼び出すという思考過程の文字化ではないでしょうか。

本来、「更に」という言葉は実行者や話し手の意識が新しく置き換わることや、古い物事が捨てられ新しいものに置き換わることを表しますが、多くは、目撃者、受け手として、その言葉の意味が実行された結果を目に見える限りで理解して説明しているのではないでしょうか。

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