1. 運営方針について

このサイトは、このサイトを運営する個人(辞書編集者)によって編集されています。編集方針は辞書編集者の価値観によりますが、著作権や肖像権の侵害を目的としておりません。また他者を誹謗・中傷することを目的としておりません。日々辞書編集を行うことは辞書編集者個人の語彙を体系立てることになり、個人の価値観をテキスト化する作業であると考えます。この作業は一般的なブログ運営と同じです。ですから、同じように個人の価値観によって編集される語彙体系がインターネット上に無数に存在することでしょう。それは世界にさまざまな人が生活している事実をインターネット上にテキストベースで模写することです。生きた人間関係は索引化されませんが、このテキストベースの価値観、語彙体系は検索エンジンによって索引化されます。

たまたま乗り合わせた電車の中で、隣の人の世間話に影響を受けるというような程度に偶然にも役立つ情報をアップロードすることに努めます。

現在、検索エンジンを運営するグーグルによって世界のあらゆる場所を画像として地点表示するソフトウエアが公開されています。このすばらしいソフトウエアは空間の壁を仮想的に超える手助けをしてくれます。一方、この「自由に発展する日本語辞書」サイトは、例えば祇園祭の特集において、京都の祇園祭期間についての情報を公開しています。ある場所の特定の時間の流れを動画ではなく人間の想像力に依拠して写真と文字だけで初歩的な技術のみによって公開しているだけです。しかし、ここには時間の感覚があります。時間を索引化するのも、またグーグルですが、時間の情報を提供するのは、このサイトであり、また世界中の情報提供者たる個人の活動に他なりません。

現在、インターネット上に優れた百科辞典を構成する取り組みが幾つか行われています。正確な情報を集約し体系化して行く作業は非常に有益です。しかし優れた情報掲載者に遠慮する普通の個人の視点というものが光を放つことも多くあります。この「自由に発展する日本語辞書」サイトでは例えば「ささやか」という言葉の意味を「一般的な水準に照らして、ちいさく、わずかばかりではあるが、あたたかいもの。」と記載してあります。これは辞書編集者の主観的な見解です。しかしインターネット上には、この「ささやか」な情報が無数に存在しています。一人一人の自由な視点がグーグルによって索引化されることにより、世界規模の電子辞書が構成されていることに圧倒的な可能性があります。このローカルで「ささやか」な情報発信を続けます。

このサイトのドメインは、ある日曜日、辞書編集者がインターネットについて思いを巡らせていた時に、そもそもネットワークのネットワークが、インターネットであり、そこにハイパーリンクによるWWWがある。そこに、個人個人がそれぞれの思いをアップロードする時、個人版辞書のネットワークができるのではないかと考えました。そうして、それは、辞書のネットワーク。辞書の辞書ではないかと。そこに行き着くまでにも辞書を引き、考えました。その結果、LEXICONという単語に行き着いたのです。インターネットに参加する個人をlexicographer(辞書編集者)と呼べると考えて、直ちに、JPNICで検索を行いました。そうして幸いにも汎用JPドメインが取得できたのです。