1. 堂々巡り

堂々巡り

答えを得るために必要なこと

堂々巡りとは結論を出せずに同じことを繰り返し考えることを指す。ところが同じことを繰り返し考える過程を経ると、一度目の思考、二度目の思考、三度目の思考では、認識の深さが異なってくる。一度目の思考では論点がいくつも見え隠れするものの、そこを深堀りすることが面倒に思えて、とりあえず表面的に考えて通り過ぎてしまう。二度目の思考では最初に通り過ぎた論点の内の一つだけでも調べてみるというように、同じことを考えているようでも回を増すごとに認識は深まるので繰り返すことには必ず意味がある。

堂々巡りの価値を知る

回を重ねて考えることの価値を知らないままに「何回も同じことを考えても仕方がないだろう」という人もある。また、様々なことに悩んだ経験のある人は、「よく考えたらいいよ。ある程度考えた後は行動に移して結論を出した方がいいよ。」と教えてくれる。

行動から悩む材料を得る

行動を起こせば結果が出る。結果から、新たに悩む材料を得る。新たに学ぶことも大切だ。学べばより高い水準で悩むことができる。だから悩むことは絶対に大切だ。しかし同じことだけで悩むのは時間がもったいない。人生は有限だから、悩みながら行動し、常に新しく悩む材料を手に入れよう。

情報水準・行動スイッチ

情報水準という考え方がある。どこまで悩んだか。影響を考えたか。真心を尽くしたか。これだけ考えたのだから、きっと失礼には当たらない。理解してもらえるという経験則を自分の中で決めて行ければよいのではないだろうか。時間は有限だから、いつまでも結論を出せないまま無限ループに陥ることは避けた方がよい。国会審議のように悩む時間の上限を決めるのも一考だろう。ある程度の情報水準に達したら、後は行動で検証してみよう。