1. 嘆き節

嘆き節

自分の悲運をことさらに強調して聞こえよがしに嘆くこと。この嘆きの目的は嘆くことにあらず。その業務上の窮地が理解されないことに注意を促そうという悪あがきである。「そんなの簡単にできるのと違うの?」と思われるとすれば、それを自分自身で対処した経験がなければその手間の大きさを想像してもらえないだろう。ゆえに自分には仕事の負荷が掛かるのにその事を省みてもらえないとすればどうなるか。自分が未熟だとか、仕事が遅いとか、そう思われるのだとすればやりきれない。そう思われないための自己防衛として嘆き節を発してしまう構造だ。

しかし、そんな格好悪いことでは自分の価値を下げてしまう。本当はどうすればよいのだろうか。解決策は成果に焦点を合わせることだろう。間に合わないのであれば分担してもらえばよい。この手のことは、嘆き節の段階では天に対してご加護を求めているに過ぎない。解決は天がするのではなく自分で行うしかない。成果を上げるためにはどうすればよいか。その判断で行動することが必要だ。「成果に焦点を合わせる。」という言葉の意味は、「自分を利するためにやるのではない。成功することを目標にすることで、チームの利益に繋げようと思っている。」ということだと思う。そうすると後ろめたさで遠慮するという選択がなくなる。気持ちが切り替わるのだと思う。今日から嘆き節を禁じてみよう。