1. 働きながら学ぶ

働きながら学ぶ

働きながら学ぶとは、常に自己成長を懸けて努力を続けることをいう。給料として評価されない時間なら、一分でも早く帰ろう。その時間は自分の脳内に知識として蓄えておけばよい。それは必ず、未来を拓く能力になる。例えば6時に帰ることができる幸運に恵まれていれば、夜の8時から10時まで勉強できる。朝は5時30分から7時まで勉強できる。通勤時間も30分程度は勉強できるとすれば、大体1日に4時間程度は勉強に費やすことができる。土日が休日なら各10時間程度は勉強できる。そうして時間を集めていくと大体1年間で1000時間は勉強に費やせる。

ところがこれには限界も感じる。もっと毎日10時間ぐらい自由な時間があれば、もっと効率よく知識を深めることができると感じる。それなら、いま大学受験生で焦っていて、仮にどれだけ頑張っても、合格できない人がいたとしたら、焦る必要はない。親が元気な間なら、2年でも4年でも多く勉強すれば良い。時間とは、流れていくものではない。学習すれば脳内に蓄えることができることを知っておく必要がある。腰を据えて落ち着いて頑張ればよい。

強迫観念を持つと、解らないことが不安になってしまう。しかし科学とは、解らないことを出発点として解るように努力することのはず。受験という制度は、人を科学的思考から遠ざけて、若い人達から学習権を奪う仕組みなのかもしれない。

長い人生の中で3年や4年、回り道をしても問題はない。「大学に行きました。」と言って「すごい。」と一目置かれるのは、底知れない努力が表象されているからに他ならない。その努力を重ねる条件は、若さという強みの中にある。焦らずに、一歩ずつ歩んでほしいと願う。