1. メモリー・プツ・プツ

メモリー・プツ・プツ

メモリー・プツ・プツ

昔、ノートPC用に中古のメモリーを購入して交換したところ、プツプツプツプツプツとスピーカーから音がして、メモリーが認識されなくなった。もう一つのスロットに挿しても同様の結果となったうえに、両方のスロットにもともとのメモリーを挿しなおしても認識されない事態に陥った。システムボードについていた32MBのメモリーだけでは実用に耐えることができず、それ以来数年間そのノートパソコンを利用できない結果となり後悔したものだった。ある時、思い返して、何度かメモリーを挿したり外したりを繰り返しているうちに、メモリーが認識されるようになった。これはいったいどうしたことだろうか。

答えは簡単。メモリーの端子は思いのほか繊細ということだ。グリスかもしれず、埃かもしれず、錆かもしれず。いずれにせよ端子表面に接触不良の要因となる被膜ができるものと考えられる。メモリーを抜き挿ししている間に本来の接触面が蘇って認識されるようになったものだろう。この結果から導かれる結論として、パソコンからメモリーを取り外したとき、パソコンにメモリーを取り付けるときには端子の手入れを行いたい。そこで活躍するのが、無水エタノールとなる。速乾性があるため端子を傷めない。メモリー系のエラーがあった場合はまずメモリーを取り外し、無水エタノールで端子を拭いてみると良い。症状が改善する場合が多い。こうなるとグラフィックボードなどにも当てはまる経験といえる。またマザーボードの部品を手で触ると長期的には指紋型の錆になったりするため、そうした部品から油分などを拭きとることにも活用できる。PCユーザーには必需の品だと思われるので、困った折には試されてはどうだろうか。