1. 衛霊公第十五(409)N

衛霊公第十五(409)論語ノート

子曰。吾嘗終日不食。終夜不寝。以思無益。不如学也。

子曰く。われ嘗て終日食らわず終夜いねず、以て益なしを思う。学ぶに如かざるなり。

論語の内容を考える時に、各章について思うところを備忘的に書き記しておくノートが欲しいと思っていました。どういう形式が良いものかとずっと考えていましたが、とりあえずこのような平行したページを用意しました。悩んだり、考えたり、思考することは、人間の脳の働きであり、有用なことと言える。しかしよく考える材料を集めてから考えるのでなければ良い答えは出ない。また古の賢人が発明した論点を現代の人間が一から発明し直すとすれば、そこには何百年何千年の時間を再び要することとなるものの、人の一生には時間的制約がある。故に立ち止まることは人間の値打ちを引き出す人間の有りようであって、人間の価値の総体は普遍であるものの、いにしえの賢人の導きを得て、最先端の場所で最先端のことに悩んでも良いのではないだろうか。幅広い知識を得ることをやめず、立ち止まらずに、学び続けることが重要と言える。