1. 承認欲求

承認欲求

人間の生活が高度に分業化、社会化されることで、お互いの必要性は常に声に出して意識づけしなければならないほどに見えにくいものとなっている。自分の必要性を確認したいと思う気持ちを承認欲求という。それは段階的に満たされるものではなく、常に指差呼称により満たそうと努力すべきものである。

人間には、承認欲求がある。一人前として認めてもらいたい。集団の中で頼り甲斐のある不可欠な人と見られたい。それはなぜ?最低限の食い扶持を確保できるなら評価が伴わなくても良いのではないか。なぜ評価を求めようとするのか。仕事の成果が受注に直結する場合には承認されないことは死活問題と言える。それが自己顕示欲と同じ意味であれば放置すべきかもしれないが。

要は精神安定上評価されたい。あなたのことが必要だとか有り難いと言われたい。なぜそうなのか。高度に分業が進化した時代では必要とされているかどうなのかが見えにくい。2人で荷車を曳いている場合でさえ相手から重要性が理解されないこともある。だから確認している。それは段階的に満たされていくようなものではない。反復して確認し、満たしていくべきものだろう。上よし。下よし。右よし。左よし。玉掛けよし。ご安全に。のような指差呼称(しさこしょう)によって意識すべきものではないか。

必要であるかぎり、必要でない人など存在しないのだから必要だということは何度でも口に出して伝えてもらいたいし、伝えようと思う。