すき焼きは、鉄製の専用浅鍋を火に掛けて熱し、牛脂を引いてなじませたところで高級牛肉の薄切りを焼きます。そこへ砂糖を山盛り投入。醤油、酒を適量入れます。肉を裏返しながら程よく焼けたところで肉だけを頂きます。こうして牛脂をなじませながら何度か同じことを繰り返します。その後に四角く切った焼き豆腐、４センチ程度の長さに切った白ネギ、水で戻して水分を絞った麩を入れます。そこへ砂糖、醤油、酒を適量入れて、少量の水を加えて軽く煮ます。ここでもお好みで高級牛肉の薄切りを入れて、やや煮物風の肉も味わいます。これらを平らげて僅かに残った煮汁の中で、ゆで麺を炒めて焼うどんにして肉の旨味を残さずからめて頂きます。このように少量の高級牛肉を大量の砂糖で甘口にして、余すところなく味わい尽くすことが、すき焼きの本質です。