1. 判断

判断

断じて判定すること。断じるとは断つということで、続いていることを切ることを指す。つまり一定期間検討して、その検討を終えて何かを選ぶことを判断という。しかし、検討を終えた時点で確定の思いが胸にあるのが普通。ゆえに「断じる」ことが結論を出すことと同義に扱われるのだろう。検討するとは、悩む過程のことなので、悩み終える、断つためには根拠が必要といえる。根拠があるからこそ断てるのであり、本質的には「断つ」とは、結論を出す直前か直後だと思う。また、判も断も同じ趣旨の言葉であり、これを「判(わ)けて断じる」と読んでも同様の意味を表す。思うに、悩む時間を予め決めておいて、時間が経過した(経つ)ことで検討を尽くしたとみて、その時点での材料で判定に移ることが合理的といえる。それが誤診や冤罪を生むようなものでなく自身の選択のためならば、試すことを優先したほうがよい。それが前進するための秘訣だと思う。