1. 放下鉾の風景・第一番

放下鉾の風景・第一番

放下鉾(ほうかぼこ)の紹介です。放下鉾は京都市中京区新町通四条上ル小結棚町(こゆいだなちょう)にある鉾です。真木の天王座に放下僧を祀る鉾であり鉾頭は金色に光る日・月・星の三光が下界を照らす意匠となっています。現在巡行する全ての山鉾の中で稚児人形が一番可愛らしい鉾です。放下鉾は長刀鉾同様に生稚児を頂いて巡行していましたが昭和四年から稚児人形が大役を引き継いでいます。透き通るような艶のある白い肌の丸いお顔で、それはそれは可愛らしく名前は三光丸(さんこうまる)と名付けられています。宵山に見学に行かれることをお勧めします。また鉾のシンボルマークが三光をかたどったものであり紋所の「すはま」に似ていることから「すはま鉾」とも呼ばれるそうです。

あるいてゆこう放下鉾
放下鉾の説明 放下鉾の写真
大船鉾から新町通を北へ進みます。道の東面に見えている白いビルが京都友禅会館です。歴史を遡れば大船鉾の町会所があった場所とされています。毎年一階の駐車場で大船鉾のお囃子が披露されています。さらに進むと四条新町に到着します。 新町通を上ると東に京都友禅会館 四条新町の北側信号機が見えます。
2006年7月15日4時11分ごろの四条新町を上っているところです。新町通は道幅が広くない上に人通りも多いため祇園祭期間は歩行者への通行規制として時間帯により四条通から蛸薬師通の間は北行き一方通行になります。 四条新町上ル 四条新町上ル
四条通からでも目に入る高く聳える放下鉾の真木です。新町通を上り鉾本体も近づいてきました。道の両側の電信柱は巡行用に電線の処理を施している箇所を示す黄色い網が目立ちます。ようやく放下鉾に到着です。 新町通の真ん中に据えられた放下鉾 放下鉾に到着
鉾保存会の建物は町並みが変わっていく中にあって古い建物をそのまま残していこうという哲学が働いており木造家屋である場合が多いものです。放下鉾は「明治の中期に胴組・天井・柱・屋根などが大改装され、また金具類も順次整備せられた。」とは京都市名入り駒札の説明によるところです。 目線から見る放下鉾 放下鉾駒札