1. 柿種・モード

柿種・モード

はじめに

柿種・モード完成の図

「つくろう柿種もどき」は2007年5月21日にアップロードされました。あれから10年以上の歳月が経過しました。当時は「〇〇もどき」という「試作お菓子」を作って遊んでいたのです。ちなみにページ名が「kaki-tane-mode」になっているのは、「もどき」という日本語と、英語の「mode」(流儀、型)という言葉と、アメリカで大人気な児童文学の邦訳版「ジュディ・モード」を掛け合わせた名づけなのです。主人公のジュディ・モードは、いろいろなことに挑戦する女の子なので、自作の好奇心を表すために当時「モード」の音を頂いたのでした。但しジュディー・モードは本当は「Judy Moody」なのです。そんなこんなの「柿種もどき」ですが、最近、柿の種の自作に興味をもった方が、ときおり閲覧して下さるようなので、お正月休みを利用して「柿種・モード」を作ってみました。

材料

上新粉

今回は材料を上新粉にしてみました。上新粉とはお米の粉です。ちなみに白玉粉がもち米の粉です。柿の種は、あられの一種だと思うので、もち米(白玉粉)で作るのが本来の姿だと思います。但し、柿の種の材料を見てみると「米」と記されており、特に「もち米」ともされていないので、まずは上新粉で良いと考えました。お店で手にとってみると良くわかりますが、上新粉は粉末状ですが、白玉粉は強化ガラスが砕けた時のような立方体の集合状態で袋詰めされています。

仕込み

上新粉のボール状

160グラム入りの上新粉を購入しましたが、後の作業の困難さから考えると、その内の40グラム程度だけをボールに入れて、総量で25cc程度の水を数回に分けて粉に加えながら練ります。大体、ほどよくボール状にまとまるくらいが目安なので、適宜、水の量は調整すれば良いでしょう。

成形

柿の種状態

「柿種もどき」のときは、小麦粉だったため生地が十分に延びましたが、上新粉では粘りがでません。(もしかすると白玉粉なら粘りがあるのかもしれません。)そのため「柿種もどき」と同じ製法がとれませんでした。生地を少しずつちぎっては、手で柿種状に整えていきます。この作業が忍耐を伴うので、一人の作業としては40グラム程度が精いっぱいだと思います。逆の利点としては、生地どうしがあまり引っ付かないため扱いやすいと思います。

炒り

狐の炒め後

成形した柿のたねを弱火で炒ります。油は要りません。フライパンを適当に振りつつ、ときおり菜ばしで「離れかす」と良いでしょう。途中でつまみ食いをして、火の通り加減を確かめて下さい。

味付け

醤油で味付け

炒り後の味付けです。お椀に炒り後の柿種を入れて、醤油の原液を少量注いで混ぜ合わせます。全体に醤油が馴染む程度の短時間で良いです。ここであまり漬け過ぎると、柿の種が柔らかくふやけてしまうため、後の仕上げ炒りの作業で、柿どうしが引っ付いてしまうと思います。

仕上げ炒り

仕上げ炒り

醤油で味付けした柿の種を再びフライパンに入れて仕上げ炒りを行います。火は弱火で良く、柿の種どうしが引っ付かないように菜ばしでかき混ぜながら炒ります。適度にきつね色になるとともに、柿の種が乾燥してきます。味見をしながら完成のタイミングを見定めて下さい。お椀一杯分の炒りでもフライパンが焦げ付きますので、もしも大量に作る場合は、その量ずつ炒っては、フライパンを洗った方が良いと思います。

完成の柿種・モード

完成の柿種・モード

お皿に盛ってみると、きれいな仕上がりです。上新粉を使ったため本物の柿種の味です。味も醤油だけなのに上品な柿種味に仕上がっています。これはお父さんへのささやかなプレゼントなどにすれば喜んでもらえそうです。もしくはこれをチョコレートコーティングしたものをバレンタインデーの手作り「柿種・チョコ・モード」にすると良いかもしれません。