1. あるいてゆこう鯉山のちまき

あるいてゆこう鯉山のちまきβ

鯉山のちまきの紹介です。鯉山は京都市中京区室町通六角下ル鯉山町にある山です。鯉山は2014年以降は後祭の山になりました。先祭期間には、ちまきを買うことが出来ない場合がありますので注意が必要です。ちまきに記された住所を見ると「室町通六角南入」となっています。龍門を上る鯉山なので「下ル」を避けた言い方なのでしょう。私は「南入」という言い方は知りませんが難関を突破して龍となった後に再び鯉山町に舞い降りるというように解釈をして「下ル」で良いと思います。

あるいてゆこう鯉山
鯉山ちまきの説明 鯉山ちまきの写真
鯉山のちまきは、かわいらしい鯉が描かれた絵馬付きでした。ちまきに巻かれた円錐状の帯の表は鯉山の文字と八坂神社の紋。裏側には鯉山の説明が記されています。難所を突破して龍になるという縁起の良いちまきです。ちなみに恋が成就すると龍になるというキーワードも覚えておいてどこかで論を展開したいところです。 鯉山のちまきの表 鯉山のちまきの裏
鯉山の絵馬の表には龍門を上る鯉が描かれています。巡行する鯉山の上にも、これと同じ構図で左甚五郎作とされる鯉の彫り物が据えられます。裏側は「蘇民将来子孫者也」と記されています。 鯉山の絵馬の表 鯉山の絵馬の裏
円錐状の帯を外すと中は一般的な、ちまきです。 鯉山ちまきの表 鯉山ちまきの裏
ちまきの芯には藁を入れているように思います。十本を束ねて一つの厄よけちまきとなっています。 ちまきを下から見た図 ちまきを下から見た図