1. 鶏鉾の礎石その2

鶏鉾の礎石その2

鶏鉾の礎石を取材しています。先だっては、もう少し北に上がったムーンバット株式会社の前にある鉾建て作業を行うための礎石を取材し紹介しました。現在、鶏鉾保存会は、綾小路通室町を上がってすぐのところにあります。鶏鉾は北にある礎石の場所で鉾建てをした後に、この町会所の前まで移動して宵山期間の待機場所とします。通常は町会所の前に鉾が立つのですが歴史の中で、恐らく町会所の場所が変わったのでしょう。北側の礎石の場所で鉾建てを行うことが祭の伝統を受け継ぐ証でしょう。

あるいてゆこう鶏鉾
鶏鉾の説明 鶏鉾の写真
鶏鉾保存会の建物は、綾小路通室町を上がって西側の二つ目のガラス張りのビルでした。一階二階部分の外観が木造町会所風に造られています。ちょうど、室町通を東西に渡る横断歩道の西側に、今の礎石らしきものがありました。 綾小路通室町上ル西側二軒目の鶏鉾保存会ビル 綾小路通室町から北を見る図
横断歩道西側の縁石部分の四角い穴二つは、停泊中の鉾と会所二階とを結ぶ連絡橋の支柱を差し込むためのものです。一方、横断歩道の路上に一つある礎石は、鶏鉾の停泊位置を決める目印となります。 横断歩道上に鶏鉾礎石 横断歩道上に鶏鉾礎石
柱のための穴と礎石を西側から見ると、横断歩道のマーキングが礎石の部分を避けて短く塗られていることが分かります。伝統を優先する細かい芸です。横断歩道を渡り東側から見た鶏鉾保存会の建物を紹介しておきます。 横断歩道上に鶏鉾礎石 鶏鉾町会所