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つくろう手裏剣

一万円札を100枚束ねるための帯を使って手裏剣をつくります。この通称「100束の帯」は、金融機関からお金を蔵出しする際に紙幣に扱い易さを与え、既にその紙幣が正しく勘定済みであることを明示します。「100束の帯」は紙幣の迅速な流通に重要な役割を果たしています。通常は紙幣が持ち主を変えるごとに必ずその現場で、目の前で全数の勘定を行うことが原則であることは言うまでもありません。しかし実際には、金融機関の窓口での出金や商取引の現場で、この「100束の帯」が巻かれた紙幣が複数ある場合には、その場での勘定を省略する方が多いのも実態です。それは、この「100束の帯」が100枚を勘定済みであるという信用を人々に与える効果があるためです。「100束の帯」は信用を生み出す重要な環であり、お金の流通を助けています。この帯が役割を終えた後、単にゴミ箱に捨てられてよいでしょうか。否。やはり手裏剣として再出発を果たし、子供のおもちゃや、財布の中の蛇の皮として末永く役立てられるべきでしょう。

つくろう手裏剣
手裏剣の説明 手裏剣の写真
蛇の皮をつくるためには、まず二つの100束の帯を用意します。二つということは一万円でいうところの200万円であり、千円でいうところの20万円です。そんな大金は普通に生きていて使わないので、会社の経理部などでもらってきます。手裏剣は左右対称に二つの帯を折る必要があり、同じように折ったのでは最後に組み合わせることができません。そのため二つ同時進行で折ってみます。まず始めに(1)帯を真ん中で折ります。 100束の帯2本 帯を二つに折る
(2)次に帯を真ん中で折った線を目印として上と下に分けて考えて、帯の長い方の辺が真ん中の折り目の線に沿うように上下とも折ります。ちょうどS字になるような感じです。この時に二つの帯は左右対称になるようにして下さい。 帯をS字に折る 帯をS字に折る
(3)次に、S字に折った帯を二つとも裏返します。包み紙に包まれたキャンディーのようにも見えます。真ん中にひし形があり、その上と下に正方形があると考えて、その上の正方形部分を二つに折って三角形を構成します。 帯を裏返す 帯の上下をさらに折る
(4)下の正方形も同じように三角形になるように折ります。こうして帯は、なおより明確にS字に見えるようになりました。そして一つの帯を裏返します。その上で、もう一方の帯に対して直角になるように配置します。 帯の上下をさらに折る 一方を裏返して向きを直角に置く
(5)S字の帯を重ねると、ちょうどお寺のマークのように見えます。ここまで来ると、後は折り込んで完成なのですが、文章で説明を加えると、まず、S字の帯の折り目を見るとひし形とその上下に三角が一つづつで構成されていますが、その折り目で上下とも三角部分を内側にたたむと、ひし形の大きさに揃うことが分かります。そしてこの三角部分をたたむ時に、もう一方の帯の折り目にそれぞれ差し込むのです。 二つの帯を重ねて置く 一方を他方に折り込む
(6)片側が折り込めると、そのまま裏返します。裏側も同じように折り込んでいきます。 裏返す 裏も同様に折り込む
(7)全て折り込むと手裏剣の完成です。手裏剣とは、いざという時の武器であり、お金の意味にも通じます。 全て折り込んで完成 完成した手裏剣

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