1. 鷹山の朱印β

鷹山の朱印β

鷹山(たかやま)の朱印の紹介です。鷹山は、京都市中京区三条通室町西入ル衣棚町にある山で現在休み山です。2006年の祇園祭宵山で朱印についてお聞きしましたが、現在鷹山には朱印はないそうです。

私自身の思いでは、必ずしも朱印がある必要はなく、しかもいつからこういう制度が全ての山鉾に普及しているのかも定かではありません。しかし、朱印を押しながら回ってみると、実はすっかり古くなって傷んだスタンプが置いてあったりと、それなりに歴史があることを知りました。また、スタンプ帳に朱印がたまっていくのを見ると、それはそれで励みになり、終わってみれば宵山の全体像を足でつかむことができるように思いました。

2007年にも、鷹山の飾り席を訪ねることが出来れば、また念のため朱印を確認してみます。

鷹山の朱印2007β

2007年も夕方から飾り席を出される鷹山に朱印を求めて訪ねてみました。場所を提供されているご主人によると、今年も朱印はないということでした。

しかし、席の番をされていたお年を召された女性は、町内で必要という方があれば作るかもしれませんと仰いました。私が思うには、やはり元々そういう印を押して回るという風習がないのですから、無いのも鷹山ということで良いのでしょう。

ところで山鉾を回っていると様々なことに出会います。若い女性が布袋山や大舩鉾も回られて、最後に鷹山を訪ねた記念に是非ということで、席の番をされていた方にお願いをしたものがありました。朱印帳に「鷹山」の文字。その方のご厚意で実現しました。あれが幻の「鷹山の朱印」なのかもしれません。私は、なるほどと思いながら鷹山を後にしたのでした。

鷹山の朱印2008β

2008年も14日の宵宵々山に鷹山を訪ねました。宵宵々山には、まだ飾り席を出しておられない様子でした。翌日、15日の宵々山の夕方に再び鷹山を訪ねました。当番をしておられる女性に尋ねますと、「うちはないんです。皆さんは判子をおして回られるのですね。」と仰いました。「無いのは無いで良いと思います。」とお伝えしておきました。

鷹山の朱印2009β

2009年も宵宵々山に鷹山を訪ねました。前年同様、まだ飾り席を出しておられません。翌日15日、宵々山の夕方に再び鷹山を訪ねました。毎年鷹山の飾り席を出される場所では、入り口に提灯が立てられて準備が整っていました。今年も念のためお尋ねしますと、朱印帳には鷹山のページが設けられているものがあるようですが、判子はありませんということです。