1. テレコ・マジック

テレコ・マジック

住所と電話番号が変更になった場合には、名刺を新しく作りなおすことになる。そのようなときに、新しい電話番号が123-1234だとする。正しい原稿で印刷会社に発注して、123-1324と書き間違えた校正原稿が上がってくる場合がある。こうした前後の入れ違い現象を指して数字がテレコになっているという。番号がテレコになっている。このテレコは何度も点検して校正しても気づかないことがある。一文字ずつなぞって確認をしているのに思い込みで発見できないことがある。校正が終わって印刷した後に、違う気持ちで眺めると、間違いに気が付く。一段落して初めて気が付くことから、これをテレコ・マジックと呼んでおきたい。ところで、客としてその誤りに気付かずに校正OKとして印刷発注した場合、それは発注者の責任となる。文字を見落したことに対する責任であり、その印刷会社を選んだことの責任となる。その場合、印刷に対しては正当な対価を支払うことが当然である。同時に刷り直し費用については原価相当で行ってもらうことを再交渉することも自らに科された責任である。