1. ういろうもどきの研究その2

ういろうもどきの研究その2

ういろうといえば、弾力のある食感で羊羹のように甘すぎない和菓子として昔からおいしくいただいてきました。ういろうの水分量は多いほど、その原価を下げることができるため限界点を知る必要があります。ところで、庶民の和菓子であれば甘さを控える必要があります。持続可能な和菓子をめざすべくコーヒーういろうに挑戦して見ましょう。

ういろうもどきの研究
ういろうもどきの研究の説明 ういろうもどきの研究の写真
まず、カリタダイヤミルでコーヒー豆をすります。コーヒーを抽出しましょう。実はコーヒーゼリーもそうですがインスタントでないコーヒーを使うと本当においしいのです。ちまたの洋菓子店等でも、抽出したコーヒーゼリーを売るなら評判になるでしょう。 カリタダイヤミル コーヒーを抽出します。 パイレックスの計量カップが便利です。
ボールの中に、材料として薄力粉を100グラム用意します。そこに砂糖を前回の2分の1の量となる30グラム入れて混ぜます。水の代わりにコーヒーを沸かして33%増量した400ccとします。これを少量ずつ加えながら薄力粉と砂糖を練ります。 コーヒーは400cc用意します。 薄力粉100グラム。砂糖30グラム 水分を加える前に軽く混ぜておきます。
全体に水分が行き渡り、ダマにならずになめらかな生地の状態になるようにするためにコーヒーは少量ずつ加えることを原則とします。回数を分けて400ccのコーヒーを全て混ぜたところで、ボールのまま水を張った鍋に入れます。 少量ずつ水を入れてダマを防ぎます。 400cc投入完了です。 水を張った鍋にボールのままいれます。
蓋をして40分間蒸します。蒸し上がりを見ると100ccの水分増量によって固まらない部分ができます。300ccが妥当な水分量の上限と考えられるためです。しかし今回はコーヒーゼリー風をめざしているためこれで可です。鍋から出して一晩冷ましましょう。 蓋をして40分間蒸します。 蒸し終わっても固まらない部分があります。 鍋から出して冷まします。
完全に冷めても固まらない部分は残ります。今回は大さじスプーンでボールからすくい取ります。器に入れていただきましょう。液状の部分もコーヒーゼリー風に考えるとおいしくいただけます。甘さは控え目です。 冷めるとある程度固まります。 スプーンですくって器に盛ります。 コーヒーゼリー風ういろうもどきの完成です。