1. 泰伯第八(198)N

泰伯第八(198)論語ノート

子曰。不在其位。不謀其政。

子曰く。その位に在らざれば、その政を謀(たばか)らず。

孔子が言うには、その部署に属さないなら、その決定を思案しなくてよい。

自分がその部署に属しているわけでもないのに、その部署が決めることに思いを巡らせたり、心配したり、自分が蚊帳の外に置かれていると感じたりすることがある。そういう疎外感を励ますために二千数百年前からこの章がある。用いられなければ黙っていれば良い。孔子が言うならそれで良い。論語で「謀る」とは思案する意味にも使われる。代表例は学而第一(004)。