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大文字五山送り火:大文字が照らすもの

大文字山の登山口付近に置かれた看板に、「大文字の中心は、大本山相国寺の御霊所に向かって正面」と書いてありました。そういわれると確認したくなるものです。ある問題意識を持つと、それを検証するための次の行動があるという、まさに情報の連環です。大文字の火床まで登ると、その中心には十文字と、ハの字を組み合わせた矢印のような字形となるように地面に埋め込まれた火床があります。インターネットなどで調べると、これを「金尾(かなわ)」というそうです。広辞苑に記載がないのと、地元の方から直接聞き取りをしたわけではないので、本当に「かなわ」というか知りません。この、金尾から直線を引いた先には確かに大本山相国寺(しょうこくじ)があります。相国寺から大文字を見ることができるとよいのですが、あいにく確認できませんでした。塔に登るなどすれば、違うかもしれません。

大文字五山送り火:大文字が照らすものを紹介
説明 写真
金尾から相国寺を見る図わかりやすく赤い線を引いてみました。地図で見ると、葵橋(4番)の西詰をかすめて、相国寺まで直線を引けるように思います。相国寺には墓地があるのですが、素人考えで、墓地が御霊所だとすると、もう少し南側を差す必要があるようにも思います。しかしこれは線引きの誤差の範囲だと思います。 大文字から相国寺までの簡易地図
地図で1番が、高野川に架かる河合橋です。4番が葵橋、2番は出町橋です。こちらは賀茂川に架かる橋です。ちょうど出町柳で高野川と、賀茂川が合流して「鴨川」になります。1番の河合橋を東に渡り切ったところに、叡山電鉄出町柳駅があります。駅舎の東側に駐輪施設があり、この階段の最上部から大文字山を確認します。やはり、少し南側からの眺めとなり、大の字もそのように目に映ります。 出町駐輪場 出町駐輪場から見る大文字
写真は、1番河合橋の西詰です。この橋を東に渡り切った東詰から、大文字山を確認します。駐輪場からとほぼ同じ角度です。 河合橋西詰 河合橋東詰から見る大文字
2番の出町橋の東詰から、大文字山を確認します。これも、上に同じく、角度的にはほとんど変わりません。 出町橋東詰北側 出町橋東詰北側から見る大文字
賀茂川と高野川に挟まれたこの場所から北に上がる歩道があり、道なりに進むと、すぐに下鴨神社の鳥居が見えます。位置は地図でだいたい3番の地点です。この道をしばらく進むと糺の森に通じます。この鳥居の横から大文字山を見ると、位置的には、やや北側から見ているはずなのですが、何とも判断できません。ほぼ真正面ともいえますが、下から判断するのは難しいですね。 下鴨神社の鳥居 鳥居横から見える大文字
問題の、4番葵橋西詰にやってきました。ここから、見てどうかなのですが、残念なことにこの地点からは、大文字山を見ることができません。木立によって山が隠れているのです。しかし、結論からいうと、金尾から見ると正面に相国寺が見えることだけは、確認できているので、だいたいOKでしょうか。 葵橋西詰 葵橋西詰からの景色

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