1. 骨折り損のくたびれ儲け

骨折り損のくたびれ儲け

精を出して働いたが、成果が得られずに疲れたということ。精を出して働くと労働力が消費されるため、結果としてくたびれるのは当然のことといえる。通常の経済取引においては、投下した人件費、材料費、経費の回収に加えて、利益を確保することになる。骨折りとは、精を出して働くこととされているが、人件費と材料費と経費を使って精を出して働くことになる。この報いを受けられないことを骨折り損という。さらに本来得られるべき利益が得られない。くたびれることが儲けみたいなものだという自虐的な評価を下しているともいえるだろう。通常は、プラスの効果を支払って、プラスの効果を受け取るという価値の交換が行われる。若しくは、プラスの効果を支払って、マイナスの要因を取り除いてもらうこともある。マイナスの要因を取り除いて、プラスの謝礼を受け取ることもある。迷惑を掛けて、仕返しを受けることもある。しかし、くたびれ儲けとは、成果がない代わりに逆効果もない平穏無事を表しているのではないだろうか。むしろ、くたびれはしたが、それなりの経験は得られたのではないだろうか。

世の中には一所懸命に行ったことがマイナスの結果を生むこともある。多くの時間を費やした努力でも、一言のねぎらいもなく実務の妨げになると言われて窓際に冷遇されることもある。つまり、プラスの効果を支払って、マイナスの仕打ちを受けることがある。この「踏んだり蹴ったり」よりはマシな状態が、骨折り損のくたびれ儲けというべきではないだろうか。