1. 北観音山の風景・第四番

北観音山の風景・第四番

北観音山(きたかんのんやま)の紹介です。北観音山は真松(しんまつ)の下から二番目の枝に尾長鳥を留まらせています。尻尾が短いのに尾長鳥という話は、どこかのウェブサイトで掲載されていました。昔は有った尻尾が無くなってしまったとか。江戸時代に隔年交代で巡行に参加していた山で類似点も多い北と南ですが、この尾長鳥と鳩の関係については謎です。

あるいてゆこう北観音山
北観音山の説明 北観音山の写真
前祭り、後祭りを同日開催していた祇園祭の山鉾巡行において北観音山は2011年までは後祭巡行列の先頭を行く山でした。同日開催の頃は、前祭りの取りである船鉾が行った後に、まず「後祭巡行列」と書いた旗を持って歩くことで前後の区別を付けていました。2006年は北観音山が四条河原町に到着した時刻は11時55分でした。 後祭巡行列の旗を持って歩く旗手 四条河原町に到着する北観音山
北観音山の旗を持つ旗手 辻回しで方向を変える北観音山
辻回しで活躍する曳手、音頭取、車方の共演により無事に方向転換を完了した北観音山の真松左二の枝には確かに尾長鳥が留まっています。また屋根の破風飾りの鳥は山の前が三羽で下降する姿であり、山の後ろは二羽で上昇する姿です。私は、これで北観音山の前後を判断するようにしています。 力を合わせて方向転換する北観音山 北行きに方向が定まった北観音山
鳥が三羽下降する北観音山前面の破風飾り 北観音山の尾長鳥
北観音山は巡行時に進行方向に向かって右手に柳の大枝を配しています。このスタイルは南観音山と共通です。また北観音山は囃子方の帯でしょうか、山の左手に綺麗な様々な配色と模様の帯が長く幾本も並んでいます。とても華やかであり全山鉾の中で独自の趣向として特筆すべきものです。 音頭取の指示で北に進む北観音山 北観音山巡行風景
色とりどりの帯が憎い演出の北観音山 柳の大枝を差し出して巡行する北観音山