1. ブラッシング首振り法

ブラッシング首振り法

ブラッシング角度の図

磨いても取れないざらざら感の悩み

歯を磨くときに、例えば下の歯の外側に歯ブラシをあてて、力を入れずに小刻みに磨いても、歯垢のざらざら感がうまくとれずにいました。30分程度時間を掛けて磨いてもなかなかうまく磨けません。この現象に少なくとも10年以上は悩んでいたと思います。

磨く角度を意識して解決

最近になってようやく気がつきました。歯に対して水平方向のブラシ運びだけではダメなのです。歯が並んでいるさまはいわばトタン形、かまぼこを並べたような波々です。だから一本一本の歯に対しては、少なくとも、右側、前側、左側(図でいえば1、2、3)の3側面を磨く必要があるはずでした。それを一側面だけから水平に磨くだけでは、他の側面が磨き残しになってしまうのです。それでは、ざらざら感が取れないのも当然です。そこで実際に歯ブラシの当て方を工夫してみると、短時間でつるつるに磨けるようになりました。

さらに進化。ブラッシング首振り法。

そして気がついたのです。例えば上の歯の内側はとても磨きにくいです。このとき歯ブラシの角度を変えるのではなくて、顔の角度を変えると良いということです。ちょうど首を横に振るイメージです。鏡を見ながら、必要な角度になるように顔の角度の方を変えることで、当てにくいブラシ角度を簡単に歯の磨きたい面に合わせることができるようになりました。これはブラッシング首振り法とでもいうべき特筆すべき磨き方だと思います。歯科衛生士さんのブラッシング指導を長年受けてきましたが、首振り法という考え方はなかったと思います。生活の知恵を積み重ねて天然歯を守ってゆきたいと思います。