1. コーヒー脱臭

コーヒー脱臭

豆粉の図

紙筒入りの挽き豆のギフトのお裾分けを頂いたものの、賞味期限中に飲み忘れたことがきっかけでした。ご存じの方もあるかもしれませんが、カップ麺から異臭がして回収騒ぎになったニュースが過去に報じられたことがあります。また、身近な経験では、冬場に灯油のポリタンクの横に新米の袋を置いたためお米が灯油臭を吸収して台無しになったことがありました。こうしたニュースや経験から着想して、この賞味期限切れのコーヒー豆200グラムが入った紙筒を台所の生ごみ保管庫に置いたのです。すると、驚くべき脱臭効果を発揮しました。それまで扉を開けると異臭がしていた保管庫がほぼ無臭になりました。しかもその効果は、数か月間持続します。挽き豆の細かな粒の表面積とその奥の繊維質の微細な空洞すべてで、臭いを吸着してくれるのでしょう。それ以来、コーヒー脱臭効果を確信しています。

豆粉の保存容器の図

コーヒーかすは、ご存じの通り、コーヒーを淹れた後のコーヒー豆のかすのことです。朝にコーヒーを沸かした後、冷めたコーヒー豆のかすの水気を絞ってお皿に移します。そして500ワットのレンジ強で3分間加熱します。あとは台所に放置しておきます。豆はお皿に盛られた形状のまま乾燥するのですが、弱く固まっていますから、これをスプーンで粉の状態にほぐします。さらに翌朝まで放置しておくと完全にさらさらに乾燥します。当たり前のような手順ですが、コーヒー豆のかすを乾燥させることに挫折して、脱臭剤に利用することを諦める方は多いのです。ベランダに干しておいて風で飛ばされたり、生乾きでカビが生えたりして、嫌気がさしてしまうためです。レンジを使うと不必要に電気代がかかりますが、手間なく乾燥した挽き豆の状態に戻すことができます。

翌朝に500ミリリットルの炭酸飲料のペットボトルの空容器へ、堅めのチラシを漏斗(じょうご)のように丸めて、皿のコーヒー粉をボトルの中へ移します。キャップをしておけば臭気を吸わない状態で挽き粉を保存できます。ちなみに炭酸飲料用のペットボトルは内圧に耐える仕様のため丈夫です。コーヒーは毎日飲みますから、上記の手順で日々コーヒー豆のかすを乾燥した挽き豆に戻して、ペットボトルに溜めていくのです。それが七分目くらいに溜まったところで、そのペットボトルの蓋を開けて、生ごみ保管庫へ置きました。翌朝効果あり。確かに抽出していない挽き豆には及ばないと思います。一旦お湯を通すと、粉にある微細な繊維の空間が目詰まりするような想像をしてしまいます。しかしコーヒー豆のかすの脱臭効果も大いに期待できます。その効果は数か月間持続します。効果が弱まってくると、ペットボトルにキャップをして、中身を振ってかき混ぜると脱臭効果が再生されます。これを台所、トイレ、玄関、クローゼットなど数か所に置いて脱臭効果を検証してみたいと思います。