1. 左利きのダイヤミル

左利きのダイヤミル

左利きのダイヤミル写真

ダイヤミルを紹介するページを作成したのは、もう10年も昔の話になります。ところで昨日「ダイヤミルを使っていてやはり力が入りにくいので、どうにかして左利き用に変えられないかと思っています。」というお声をお聞かせ頂きました。結論としては変更可能です。以下にその方の着想を実践してみます。

久しぶりにダイヤミルを分解してみました。分解手順は、まず糸車のような手回し式円型ハンドルの付け根のねじを緩めてハンドルを抜き取ります。次にシャフトにねじ込まれている臼刃のクリアランスを調整するダイヤルを緩めて外します。それとともに左側のシャフトのスリーブとバネを抜き取ります。ここまでなら分解の域には達しません。

ここでそもそもシャフトには臼刃が四枚組み合わされていることをイメージします。円型の臼刃には寛永通宝のように四角い穴があり、そこにシャフトが貫かれており、特にねじ止めもされていないことに注意を要します。この組み込まれ方を分解後も維持して、再び組み込むことを考えながら作業にあたります。まずシャフトを左右で支える軸受のねじを左右とも3か所外します。固着している場合がありますが、少し左右に力を掛けながら丁寧に左側の軸受を外します。この軸受は左右に個体差があるため、取り外した後で左右の区別をつけるためにマジックで印をつけておくと良いです。また取り外したねじも、どの場所のものかを区別しておくと良いです。

軸受を外すと既に臼刃が見えていますので、指で押さえながら、もう片方の軸受とともにシャフトごと取り外します。この時、シャフトと臼刃の穴の関係、左と右の臼刃を区別して組み込まれ方を維持することを意識して下さい。なるべく丁寧に作業をしながらマジックでLやRや↑などの記号を書き込むと良いでしょう。但し臼刃の背面も含めて結果的に食用物に接する面でもあるため、マジックなどの使用は最低限に止めて下さい。このように神経質なことを書いていますが、結果的に組み込みの現状がわからなくなる場合もあると思うのですが、それはそれです。