服を着ていなければ裸であり、服はそうした視覚情報を遮断するためのもの。色や模様、形、露出度などで、視覚情報を適度に隠し変換し、制御するもの。冬の寒さや夏の暑さで体温が変化することを防ぎ、直射日光の刺激を排除するもの。転倒などの際に皮膚を外傷から保護するもの。有名人がまとうものは、既に多くの人から妥当性を点検されており、承認欲求をも満たす。このように服とは、機能性を前提としてその妥当性検証済効果が重視されている。妥当性検証済効果は社会的に作られるだけではなく、自分自身で発信するものでもある。几帳面な人が清潔な服装をしていれば、それ自体が美しい。ゆえに、着る人の魅力が問われている。八佾第三(048)子夏問曰。巧笑倩兮。