1. 現金決済の行列

現金決済の行列

スーパーのレジなどで商品代金の精算のためにできる行列をいう。駅前の食料品販売店の現金決済の行列は凄まじい。行列の最後尾から決済にたどり着くまでに30分程も待たなければならなかった。お店のレジ担当の方の人件費だけでなく並んでいるすべての人に行列のコストが発生している。わずかな買い物だけであれば時間の損失の方が大きいと感じる。

商店街に行列ができていた時代にはそれが生活の一部だった。並ぶ以外に方法はなかった。今日、スーパーの行列に並んでいても買い物を楽しんでいる光景は目に映る。若いご夫婦が買い定めて話し合う姿が微笑ましい。やはりこれが生活そのものだと思う。しかし遠くない将来、現金を使わずにゲートを通り抜けるだけで商品タグを読み取る仕組みに切り替わっていくだろう。そうなれば節約できる時間の総和は計り知れない。高速道路の料金所のやり取りも電気ガスの検針もかつては人の手が支えていた。レジの自動化も遠い課題ではない。その時、その時間は何に使われることになるだろうか。