1. 検索

検索

検索とは考えるための手がかりを探すこと。ある文字列が含まれている情報をひとつひとつ照らし合わせながら調べてゆくと総当たりの時間が必要となる。しかしあらかじめ情報の単位ごとに重要な文字列を手がかりとして整理しておくと、総当たりしなくても整理した中から手がかりだけを調べることで情報を絞り込むことができる。

このように検索とは調べる対象となるものの情報をあらかじめ一定の方法で分類して抽出してまとめておくことで照らし合わせの時間を省力化するための工夫をいう。これをコンピュータの処理に委ねて複数の文字列を組み合わせて絞り込むことで思いがけない新たな選択の助けとなる。

自ら考えて答えを導き出すのではなく検索結果を鵜呑みにする傾向を捉えて検索の弊害が指摘されることもある。しかし検索とは情報を入手して整理するための時間を短縮する工夫であって他人の答えを引き写すことではない。長い年月を要するトンネル工事に例えれば掘削作業の先端部分であらたな掘削を行う人が次々と輩出されなければならない。トンネルの先端部分まではトロッコで行けばよい。一人ひとりが山の斜面に一からシャベルを突き立てる努力をすることは避けた方がよい。