1. 最低賃金

最低賃金

最低とはどういう意味なのかとずいぶん前から思っていた。「低」という見慣れない字が当てられているためだ。しかし今日気がついた。これは低いという字じゃないか。国は賃金について高い低いという捉え方をしており「最も低い」賃金を考えているらしい。

私がこれを「最底賃金」だと思いがちなのは「最低賃金の底上げ」とか「景気が底を打った。」というように高低以外にも「底(そこ)」という捉え方があるためだ。

思うに「底」とは突き当たる地面のことであり、海で最も深い場所のことであり、箱の一番下の面のことである。しかし最低賃金はそれと異なり、国が高い低いを検討して定めた金額である。世の中には最低賃金違反があるから「最底の賃金」は「最低賃金」を下回るものになるだろう。

つまり国は底を定めているのではない。許される下限賃金を定めて、その底上げを目指している。