1. 安らかさと勇気

安らかさと勇気

布団に横たわり、夜に眠りに就く前に、父方のおじいちゃん、おばあちゃん。母方のおじいちゃん、おばあちゃん。どうぞ安らかにお過ごし下さいと心で祈る。そして自分自身と妻と子と、実の父親、母親。それから妻の父親と母親。みんなが健康で幸せに末永く暮らせますようにと願う。これを何年も続けていて、最近になって、初めて自分には味方になってくれる人が10人は居ることに気が付いた。この認識を日常的に持つことで、人付き合いの時でも、交渉の時でも、安心感を得ることができるのではないかと認識した。一時的に交渉相手が敵になっても、友人を批判しなければならないときにも、自分には10人の味方がいる。一人じゃないと思うと、正しい行動をとる勇気をもつことができそうだ。人は幼少期から愛されて育ってこそ、強く生きることができるという。その本当の意味は、自分に味方がいるということを何度も反復して経験して、そして常時参照可能な無意識の記憶として脳に定着させるということではないだろうか。そうして得られる安心感が自分を強くさせるのではないかと思う。