1. 八幡山の風景・第三番

八幡山の風景・第三番

八幡山(はちまんやま)の紹介です。巡行する八幡山の真松枝に鐘が括り付けられていることを知りました。北観音山には尾長鳥。八幡山には鐘というさりげない演出に京都人の遊び心を感じます。同じような鐘は鈴鹿山にも取り付けられています。

あるいてゆこう八幡山
八幡山の説明 八幡山の写真
夜の八幡山です。六角通新町の提灯にも灯が点り、2006年7月15日宵々山の夜9時ごろです。新町通に建てられる八幡さんですから人もたくさんで賑わっています。ちなみに八幡さんの向かいあう鳩は何とも微笑ましいもので、例えば左京区を走る叡山電鉄の三宅八幡と八幡前という駅に程近い三宅八幡には狛犬のかわりに「こまはと」が立っていたりして境内においても「はと」は大切に扱われていたように思います。八幡さんについては今後の研究課題として、つがいの鳩は縁結びに通じるかもしれません。 夜の六角通新町 八幡山の提灯
八幡山に取材あり 駒形提灯に灯が点る八幡山
八幡山巡行において2006年は、あいにくの雨天であり鳥居の上に留まる鳩もビニールを被っていたために、そこに留まっているにもかかわらず確認することができませんでした。巡行列の先頭には子供の姿も見られます。辻回しでは回す必要のないところを回して下さっているようです。山は雨の日仕様で、角金具や懸装品類を省略し、差し替えて巡行されていました。なんとも雨の苦労が避けられない季節のお祭です。 旗手に続いて子供の姿 辻にて回る八幡山
北に定まり進む八幡山 雨の日仕様の八幡山
八幡さんの写真をしげしげと眺めていると真松(しんまつ)の枝に何やら、ぶら下がる鐘を見つけました。毎年こうなっているのでしょう。もしかすると木鐸(ぼくたく)かもしれません。「天将に夫子を以て木鐸と成さんとす。」乱れた世における警世の鐘であれば、さりげない演出です。 八幡山の真松枝に鐘 巡行する八幡山