1. フリーパス

フリーパス

フリーパスとは、制約なしに通過できる権利を付与された通行証をいう。その証は、お金を出して購入する場合が多いため「タダ券 」とは限らない。またフリーパスという言葉は「自由に行き来できる」という意味で使われることもある。

そもそも制約を伴って通過できる状態とは、何らかの関所(料金所)で通行可否の確認を受けることを表す。制約を課されなければ通行証も必要ない。例えば定期券というフリーパスを持っていても、ぐるっと遠回りして駅の改札口を通らなければならない。もしも電車が完全に無料なら改札口を通るために遠回りする必要もないだろう。最短距離の壁に出入口を開けてくれると便利になる。このように経済活動の制約によって社会に損失が生じていることも少なくない。

つまりいまの世の中には証がないフリーパスと証があるフリーパスがあるということだ。無料開放に持続可能性はないものの通過の効率性は存在している。