1. 生き悩む

生き悩む

昔、自動二輪の教習所で、教官が「いっぺんに1速から3速に上げてください。」と言ったのです。思いっきりシフトペダルを操作すると2速分シフトできるのかと思って、何度も挑戦しましたが、できませんでした。何のことはなく、ただ2回操作するという意味だったのですが、意味もなく壁に突き当ることがあると思います。

このように後から振り返ると何でもないことなのですが、その時には苦しんだり、悩んだり、もがいたりすることがあります。拠って立つ精神的な土台が定まらない若年期、中年期に、心無い仕打ちに胸が張り裂けそうになることもあります。こうして壁に突き当たりながら生きるためにもがくさまを生き悩むという。