並(なみ)とは、普通の水準ということ。水準とは、普段の水の高さのこと。いつも通りのこと。高くはないが、低くない状態。多くはないが少なくない状態。上等ではないが安物でない状態。粘り強く取り組むことであり、持続可能な状態を表す。継続こそが、物事の必要を満たす。ところで、並の精神力の持ち主ではないという言い方があります。これは「ずば抜けてすごい精神力の持ち主」という意味です。ゆえに並を超えることは、「すごい」ことであり、並という水準は、高い合格点に達している状態を表しています。「やっと世間並みにできるようになった」というのも、そうした普通であることの要求の高さを表しているのでしょう。

いま600の力を使って10区画を走るとすれば、1区画あたり60の力に抑える必要があります。100の力で進んで6区画目で力尽きることはできません。このように並であるということは、目的地に到達できることを意味しているのです。