1. OAフロアー

OAフロアー

床面に一定の空間を確保して電気配線を埋設するための工夫を凝らしたもの。施工方法は幾通りもあるが、例えば、正方形で組み合わせ式の土台を並べて床を数センチかさ上げした上に、じゅうたん地を植え込んだタイル状のゴム板を敷き詰めるもの。必要な箇所のゴム板を外しながら作業を進めることで、床下に見苦しくない配線を容易に実現できる。オフィスでは、ひとりに一台のパソコンを設置したりすれば、膨大な配線が必要となるが、それらを床下に収めてすっきりと見栄えを良くすることができる。

ところで、このOAフロアのじゅうたんは合成繊維でできているが、毎日足で踏みにじられることで、繊維が切れて微細な埃が舞うように思う。掃除機をかけると分かるが、合成繊維の埃が結構な量で集塵されている。この合成繊維の埃は、長い年月をかけて人の肺に蓄積されるものもあるだろう。綿埃ならば分解されるように思うが、合成繊維の埃は、全く分解されない。長い目で見ると、合成繊維のじゅうたんは、人の健康を害するものに違いない。やめた方がよいのではないだろうか。改装の際には憶えておいてほしい。