1. 役行者山の風景・第二番

役行者山の風景・第二番

役行者山の紹介です。役行者山の御神体は三体ありました。まず山洞(やまほら)の中に座す役行者さん。山に向かって左側に一言主神(ひとことぬしのかみ)。そして右側に葛城神です。一言主神は鬼面で手に斧を持っており、葛城神は女性として表されています。御神体に女性を頂くのは神功皇后を祀る占出山船鉾大船鉾と、瀬織津姫命を祀る鈴鹿山、天照大神を祀る岩戸山、そして葛城神を祀る役行者山です。

あるいてゆこう役行者山
役行者山の説明 役行者山の写真
役行者は奈良時代に山に入って修行をする修験道(しゅげんどう)を極めた伝説の人物で、葛城山(かつらぎやま)で修行をし、奈良県吉野の大峰という修行の山を開いた人ともいわれます。一言主神を使って葛城と大峰の間に橋をかけたという伝説がある人のようです。役行者山は、その伝説を題材にした山だそうです。室町通に建てられた山の東側の建物から路地を奥へ進むと山を保存する収蔵庫がありました。 役行者山の駒札 東面家屋にも提灯飾り
飾り席へと続く通路 役行者山の土蔵
路地を奥に進んで南側の収蔵庫の中には御神体が三体、展示されています。左から一言主神、中央が役行者、右が葛城神です。路地の突き当たり東側にも役行者山と記された蔵が、ありました。 三体の御神体の展示 役行者山の収蔵庫
路地の奥の西側には飾り席も設けられており、見送、水引、角金具、欄縁等が一面に飾られていました。京都の建物は間口からは想像できない広がりを持っていることを感じます。再び路地をとって返します。こうした板壁に挟まれた路地は京都の町中に、まだ多く見ることができます。 役行者の飾り席 板壁の路地