1. 対等

対等

対等とは、相対して等しいこと。向かい合って釣り合う関係。天秤はかりで釣り合う関係をいう。だとすれば、例えば大人と子供は重さの秤では釣り合わない。しかし広く解釈されているところによれば大人と子供は対等な関係と思われている。だとすればそれは何が対等なのか。例えば個人の特性を「一人の人間」という言葉に抽象化すれば、両者は等号で結ばれる関係となる。また例えば、お父さんとお母さんの大切さを子供が選ぶとき、恐らくは、お母さんの方が大切に感じられる。しかしそれを「掛け替えなさ」を選ぶと定義すると、お母さんの大切さと、お父さんの大切さは、それぞれ置き換えられないものであり、お父さんも、お母さんも、掛け替えなさにおいて同じになる。つまりそれは定義が幅広になればこそといえる。だとすれば、対等とは相対して等しくなるように物事を幅広く捉えることといえる。 精肉店で牛肉5,000円分とお願いすると、まず大体のお肉を秤に載せて、そのうえで希望の額に近づくように肉を足し引きしてくれる。そして最後は、これぐらいでいいですかという落とし所を決める。それと同じように別の定義を足し引きすることで物事が釣り合うように選んでいる結果が対等の実態といえるだろう。それは良い意味での均衡の模索に他ならない。