1. チタンなべ

チタンなべ

チタン鍋

株式会社ホリエのチタン鍋。チタン素材の鍋というと、非常に興味深く購買意欲をそそられるのです。しかし、その素材の熱効率の良さゆえに、非常に焦げやすく鍋としての扱いに慣れる、もしくは、鍋がなじむまで非常に時間がかかると思われます。しかし、このチタンの鍋が、鉄の鍋のように、うまく使いこなせるとすると、非常に魅力ある商品といえるでしょう。だいたいそういう気の長いユーザーばかりではないと思われることから、作り手としては、さまざま苦労もあることでしょう。

ところで既に10年以上チタン鍋を使っています。鍋の軽さは特筆すべき点です。簡単な溶接ですが今まで壊れませんでした。水を満たせば、鍋に「しなり」が出るため、取っ手をもって持ち上げます。チタンに柔軟性のあることが理解できます。熱伝導率が良くても、持ち手に熱が伝わることはありません。

使い込むほどに焦げ付きが軽減されるかは微妙で、主観としては軽減されません。野菜炒めを作るための調理鍋で、肉はあらかじめ鉄のフライパンで炒めて混ぜるような使い方です。10年を経て未だチタン鍋を御せていないですが、所有の満足感は充分にあります。