1. 橋弁慶山の風景・第二番

橋弁慶山の風景・第二番

橋弁慶山の紹介です。橋弁慶山は「橋弁慶」というだけあって、巡行では山の上に橋が飾られます。この橋はアーチ状で山の上に弧を描いている黒塗りの立派な橋です。随所に真鍮製と思われる飾りが施されています。

あるいてゆこう橋弁慶山
橋弁慶山の説明 橋弁慶山の写真
橋弁慶山の飾り席において目を惹く豪華な黒塗りの橋。弁慶と牛若丸の話に因むべく五条大橋を表しているはずです。 立派な橋の飾り 随所に飾り金具
橋弁慶山の橋の下には説明があり「鬮とらず橋弁慶山」と記されています。この「くじ」という字は「とうがまえ」の中に亀の旧字を書きます。おみくじを引く意味を表す難しい字をあててあります。確かに橋弁慶山は「くじとらず」です。後祭巡行列の先頭が北観音山です。続いて橋弁慶山、そして取りの南観音山の順は変わりません。2006年から2009年まで見守ってみましたが、その通りです。 くじとらず橋弁慶山とされる説明書き 歴史ある懸装品
山の建ち位置は飾り席が設けられている場所から少し西へ入った場所です。あたりも少し暗くなりつつあり、駒形提灯にも明かりが点っています。橋弁慶山の駒形提灯は、それぞれの列の一番上の御神燈に笠のある仕様です。これは保昌山霰天神山八幡山黒主山浄妙山に共通しています。さらに駒形提灯に雨よけのある役行者山鯉山にも通じる仕様です。 東側の橋弁慶山駒形提灯 笠をもつ御神燈
橋弁慶山の御神体や橋の飾りは今見てきた建物に置かれています。通りに建てられた山は、まだ骨組だけの状態です。雨も降ったり止んだりの不安定な天気の下、白いシートが掛けられています。このシートが掛けられた山を見て真松がないことにも気付きます。 シートが掛けられた山 西側の橋弁慶山駒形提灯